外国意匠の獲得方法と活用例
外国意匠の活用メリット
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他社のコピーを防げる
国内意匠の取得で日本国内の意匠は保護できますが、海外市場での製品の意匠は保護されません。外国意匠を取得することで、海外の意匠登録国での他社からのコピーを防ぐことができます。
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競合他社の使用を防ぐ
その国での意匠登録が完了すると、現地の他社が同一または類似の意匠についての出願ができなくなります。外国意匠登録をすることで他社の意匠登録の取得をけん制し、同一または類似の意匠を他社が使用することを防ぐことができます。
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保護期間が長く、長期的なブランド維持が可能
外国意匠の保護期間は、ドイツやフランスの場合で最長25年、韓国や日本の場合で最長20年、アメリカやシンガポールの場合で最長15年です。一般的な知的財産の保護期間の中では、保護期間が長いといえます。このように、外国意匠は保護期間が長いため、一度取得すれば権利が長期にわたって継続します。
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ライセンス料が得られる可能性がある
日本企業が外国意匠を取得することで、意匠登録国で他企業が意匠を使用する際にはライセンス契約をする必要が生まれ、ライセンス料を得ることが可能になります。
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会社の信頼性が向上する
意匠登録には製品の信用性を向上させる効果が見込めるため、企業が外国意匠登録することで意匠登録されていない製品との差別化をすることができます。さらに、製品を選ぶ利用者の信用を得ることも可能になります。
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期間の短さと費用の少なさ
外国意匠登録は、外国特許登録や外国商標登録に比べて出願から登録までの期間が短く、費用も少ないといえます。外国意匠登録は審査期間が短く、比較的早く権利化することが可能です。
外国意匠出願料金
1.出願基本手数料 | 132,000円(税込) |
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2.図面作成代 | 5,280円(税込) |
3.優先権主張 | 11,000円(税込) |
4.現地費用 | 110,000円~220,000円(税込) |
中間処理
技術検討・コメント作成費用 | 22,000円(税込)/時間 |
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